愛用のグローブ・ミットを長持ちさせたい。
そう思っていても、正しいメンテナンス方法がわからず「自己流」でやってしまっている…という方は多いのではないでしょうか?
誤ったメンテナンスは、グローブやミットの革にダメージを与えてしまったり、グローブを不要に重くしてしまったりすることがあります。
この記事では、日々グローブの修理やメンテナンスを行っているRe-Birthのグラブマスターが、正しいメンテナンス方法をわかりやすくお伝えします。
毛の硬い豚毛ブラシを革目(縦方向)に沿ってかけ、グローブに付着した土や砂、ほこりを落としていきます。
ほうきでさっさっと掃きだすようなイメージです。
グローブのシワにも汚れが入り込んでいるので、伸ばしながらブラシをかけるのがおすすめです。
作業の目安時間:1〜2分程度
革目(縦)の方向にそってブラシをかけると、土や砂などがスムーズにかき出され、汚れが落ちやすくなります!
タオルや雑巾にクリーナーオイルをつけ、くるくると円を描くように汚れ、古いオイルを落としていきます。
シワや紐など細かい部分には、使用済みの柔らかい歯ブラシを使うと汚れが取りやすいです。
また、一気に広い範囲をやろうとせず、作業範囲を小分けにしてみてください。
作業の目安時間:〜30分程度
1箇所の作業範囲は500円玉サイズが目安です。
時間をかけ丁寧に汚れを落とすことにより、仕上がりの綺麗さがぐんとアップしますよ。
保革用のオイルを、スポンジなどを使ってグローブ全体に薄く塗ります。素手でももちろんOK。
仕上げは次の工程で行うので、ここではオイルを全体に塗布することを意識します。
オイルで革を保護することにより、グローブの裂けやひび割れ防止になります。
作業の目安時間:5分程度
オイルの種類や機能はメーカーによって違います。
僕のおすすめは、自然な艶に仕上がる、グラブに浸み込みにくいオイルです!
「3」で塗ったオイルを、馬毛ブラシで均一に薄く伸ばしていきます。(ここでもブラシをかける方向は縦に)
この工程により、オイルの浸み込みすぎでグローブが重くなるのを防げます。
オイルが均一に伸ばせたら、グラブムートンやマイクロファイバー素材の布で磨き、艶を出して完了です。
作業の目安時間:5分程度
全ての作業を終えたら、一晩寝かしてオイルを馴染ませましょう。塗布直後のオイルは汚れが付着しやすいため、お手入れが台無しになってしまいます。
試合中に切れてしまうなど大事な場面でピンチを招くまえに、紐の交換をおすすめします。
早めに修理することで傷口の拡大を防ぐことができ、グローブ自体の寿命を伸ばすことにもつながります。
放置すると、グローブ内部に砂などが入り込んで重くなり、グローブ自体の劣化も早くなります。
普段のメンテナンスは、グローブを使ったその日のうちにSTEP1〜2を行い、1〜2週間に一度STEP1〜4のすべての工程を行うのがおすすめです。(オイルの与えすぎを防ぐため)
また、こまめにメンテナンスを行うことによりグローブの現状を把握し、小さな変化にも気づくことができます。
やがてそれは、自分のコンディションはもちろんのこと、チームメイトのメンタルや体調の変化をいち早く察知できる「気づく力」につながっていきます。
グローブのメンテナンスは本体を長持ちさせるだけではなく、「小さな視点を持つ練習」をしていることになるのです。
そんな考え方を持ちながら、ぜひ丁寧なお手入れをしてみてくださいね!