女子野球は年々競技人口が増加しており、女子ソフトボールも部活動を中心に根強い人気ですが、女性用のグローブについては市販されているグローブの種類も少なく、グローブの選び方や関連情報もまだまだ十分といえないのが現状です。
そんな今の状況から、これから野球やソフトボールをやってみたい、始めたい!と思っても、グローブ選びに迷っている女性の方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
この記事では、女子野球・女子ソフトボールの経験者であるグラブマスターが、女性ならではのグローブ選びのポイントや、補助用品について紹介します。
まず知っておいていただきたいのは、男女や外寸問わず、グローブの手を入れる部分「指袋(ゆびぶくろ)」は、どのメーカーのものでも「守備手袋のMサイズ」を基準に作られているということ。
キャッチャー、内野、外野、どのポジションのグローブでも同じです。
そのため、グローブ本体のサイズを見て選びはじめるのではなく、まずは中に手を入れてみて、フィット感を確かめてみましょう!
オーダーメイドでグローブを作ることもできますが、高額であることに加え、グローブの知識がないとオーダー自体が難しいため、おすすめできません。
グローブ選びでもっとも大切なのは手を入れたときに、自分の手にフィットするか、しっくりくるかどうかです。
PART1でお話しした知識を踏まえ、
1. 指袋の奥までしっかり指が届くかどうか
2. 指袋が大きすぎない・小さすぎないかどうか
3. 手を入れたままグローブが握れるかどうか
4. 球が捕えやすそう、と感じられるかどうか
5. グラブ本体の革が柔らかいかどうか
具体的この5点をチェックしながら、グローブのフィット感を確かめて選んでくださいね。
はじめから革が柔らかいものを選ぶと、グローブを握って閉じなくても捕球しやすいので、とってもおすすめですよ!
さらにフィット感を高めたい!という方は、自分の手に馴染むグローブを選んだうえで、必要に応じて後述の補助アイテムを使ってみてくださいね。
1. リストホルダー
手首とグローブ本体を固定し動きによるズレを軽減するためのもの。スポーツショップなどで1,000〜2,000円程度で購入できます。
2. 守備用手袋
手とグローブのフィット感を高めるためにはめる、インナー手袋です。靴の中にインソールを入れて調整するのと同じ使い方をします。
3. 指の入れ方を変える
「人差し指」を指袋に入れずグローブの外側に添え、指袋の小指部分に「薬指と小指」を二本一緒に入れる握り方です。手が小さい方は、これだけでもグローブが握りやすくなります。
4. 薬指リングの取り付け
薬指を固定するためのリング状のパーツを取り付けるカスタマイズ方法。最初からついているグローブもありますが、購入後にグローブを預け、後から付け足すケースが多いです。
5. 紐を通す穴を変え手口を狭める
紐を通す穴を変えて、手口部分(グローブの手の差し込み口)を狭くし、手首のフィット感を高めることができます。グローブの購入時などにお店に頼むのが一般的ですが、自分で変えることも可能です。
このように様々な方法がありますので、最初から一気に試すのではなく、グローブを使っていく中で自分にあった方法を選んでくださいね!
私自身も女子野球と女子ソフトボールのプレイヤーでしたが、女性向けの情報が少なくグローブ選びに悩んだ経験があります。
そんな私がグローブのメンテナンスに携わっているからこそお伝えできること、女性プレイヤー視点でお話しできることがたくさんある、と感じています。
この記事が、女性のみなさんが野球やソフトボールのグローブを選ぶ際のハードルを下げられたら、とっても嬉しく思います。
ご自身の手に合ったグローブが見つかりますように!